加齢性難聴について
- 訪問看護ステーション ののはな
- 2023年11月25日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年11月7日
ののはな訪問看護ステーションよりご挨拶
皆様、日頃よりお世話になっております。
加齢と共に進行する難聴は、私たちの社会生活に大きな影響を与えることがあります。今回の通信では、加齢性難聴についての知識を深め、皆様の日常生活にお役立ていただける情報をお届けしたいと思います。

加齢性難聴(老人性難聴)とは
加齢性難聴は、人が年齢を重ねるにつれて内耳の感覚細胞の数が減少し、その機能が低下することで生じます。私たちの聴覚は、鼓膜と耳小骨を伝わってきた音が内耳の感覚細胞を振動させ、それが電気信号となって脳に伝わることで成立しています。 特徴
高音部から聞き取りにくくなり、進行性に低下する
両耳がほぼ同時に進行する
純粋な音に比べて、話声の区別がつきにくくなる
男性の方が聞こえの低下が生じやすい
コミュニケーションのポイント
聞こえやすいように環境を整える:
雑音が多いと聞こえにくいため、テレビを消すなどして静かな環境を作りましょう。明るい場所を選んで、表情や口の形がよく見えるようにしましょう。
補聴器を使用している場合は、1~2メートルの距離が理想的です。
注意を向けてから話し始める:
相手の視界に入り、名前を呼ぶ、視線を合わせる、身振りで合図するなどして注意を引き、それから話し始めましょう。
向かい合って話す:
相手に向かい合い、顔を見ながら話します。口を大きく動かし、表情も確認しながら声の大きさを調節しましょう。
ゆっくり、はっきりと話す:
特に「カ行」「サ行」「タ行」「パ行」の音は聞き取りにくいので、普通より少し大きめでゆっくりはっきり話しましょう。言葉を一音一音区切るのではなく、「言葉のまとまり」で区切って話します。
筆談・身振り手振りなども交える:
視覚的に理解できるよう、筆談や身振り手振りを交えてコミュニケーションを取りましょう。
加齢性難聴による聴覚の低下は、自尊心や孤独感を引き起こすことがあります。音が聞こえにくいことで、言葉の理解が困難になり、疎外感や人との交流を避けることにつながることがあります。これは、認知症の進行にも影響を与える可能性があります。そのため、これらのコミュニケーションのポイントを理解し、日常生活に取り入れることが重要です。
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